データストレージに関しては、格納されているデータと同様に、データベースの種類も多岐にわたります。強力なエンタープライズ・データ戦略を設計・導入するためには、さまざまなデータベースを認識し、それらを企業内でどのように活用するのが最適なのかを理解する必要があります。

IT業界では、「フラットファイル」という言葉は、Safco社の頑丈なスチール製のファイルキャビネットとは全く異なる意味を持っています。1970年代にIBMが開発・導入したフラットファイルデータベースは、プレーンテキストとして保存され、現在では広く利用されています。しかし、そもそもフラットファイルとは何なのか、また、フラットファイルストレージにはどのような用途があるのか。このブログでは、こうした疑問についてお答えします。

Table of Contents

  1. フラットファイルとは?
  2. フラットファイルデータベースの構造
  3. フラットファイルデータベースはどのような場合に使用するのか?
  4. まとめ
  5. Xplentyでフラットファイル処理を快適に

フラットファイルとは?

フラットファイルとは、単純なデータベースの表現を保存したもので、フラットファイルデータベースと呼ばれています。 フラットファイルは通常、マークアップされていないテキストファイルで構成されており、リレーショナルデータをカンマなどの区切り文字で区切って表現します。このため、フラットファイルデータベースは、複数のテーブルを使って情報を保存するリレーショナルデータベース(SQLデータベース)とは異なります。

フラットファイルデータベースとリレーショナルデータベースの違いを説明するために、顧客の注文に関する情報を保存する必要があるEコマース企業を考えてみましょう。

  • こうした目的で使用されるフラットファイルデータベースには、1つのテーブルしか含まれておらず、テーブル内の各レコードは個々の注文を表します。テーブルの列には、注文ID、注文詳細、および顧客の個人情報(名前、住所など)が含まれます。
  • リレーショナルデータベースでは、注文の詳細を表すテーブルと、お客様の情報を表すテーブルの2つのテーブルがあります。各注文は、フラットファイルデータベースのように注文ごとに顧客情報を複製して保持するのではなく、顧客テーブルの関連するレコードを参照するだけです。

フラットファイルデータベースとは、非構造化データを格納するNoSQLデータベース、Excelスプレッドシート、Microsoft Word文書、JSON文書など、プレイン形式を容易に含むことができるデータリポジトリをより広く指す言葉でもあります。

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フラットファイルデータベースの構造

このセクションでは、フラットファイルデータベースの構造と、フラットファイルシステムがどのようなものであるかについて、少し掘り下げて説明します。

フラットファイルデータベースは、基礎となるデータが単純であることを反映して、通常はシンプルな構造をしています。フラットファイルの最初の行には、データベース内の各カラムのフィールド名が含まれており、1行目のヘッダー行以降の各行は1つのレコードを表しています。

フラットファイルに情報を格納するためのデータフォーマットには、主に固定長とデリミタの2種類があります

  • 固定長のフラットファイルは、各列それぞれデータの長さを定義します。
  • 区切り記号付きのフラットファイルは、データフィールドの終わりを特定の文字(カンマ、パイプ、タブなど)で表します。これらの区切り文字は、区切りデータのあるフィールドと次のフィールドを分けるデジタルの「仕切り」です。 カンマを区切り文字として使用するフラットファイルは、CSVファイルとしても知られています(CSVは「comma-separated values(カンマで区切られた値)」の略)。

フラットファイルでは、データがプレーンテキストで保存されるため、各カラムのデータ型(文字列、日時、整数、浮動小数点数など)を特定することが困難です。つまり、フラットファイルからデータをインポートする際には、各カラムのデータタイプと内容が期待通りのものであるかどうかに注意する必要があります。

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フラットファイルデータベースはどのような場合に使用するのか?

フラットファイルデータベースとはどういうもので、どのような構造になっているのかを説明してきました。しかし、フラットファイルデータベースの利点や使用例を知ることも同様に重要です。特に、フラットファイルデータベースには、従来のリレーショナルデータベースにはない制限があります。

フラットファイルデータベースの最大の魅力は、そのシンプルな構造にあります。また、従来のSQLデータベースに比べて設定にかかる手間が小さいことも特徴です。このような理由から、フラットファイルデータベースは、内部の設定データやログデータ、ストリーミングデータなど、リレーショナルデータベースを使用すると過剰になってしまうような状況で、広く使用されています。複数のテーブルを必要としない情報がある場合、フラットファイルデータベースを使用することで、対象となるデータウェアハウスやデータレイクに迅速かつ容易にこのデータをインポートすることができます。

一方で、データの冗長性や重複を避けたい場合は、フラットファイルは良い選択肢ではありません。これは、フラットファイルには1つのリレーショナルテーブルしか含めることができないためです。 また、フラットファイルは様々なデータベースの関係性や制約を設定することができません。こうした場合には実際のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の使用が必要となります。

まとめ

フラットファイルデータベースは、リレーショナルデータベースに比べて設計がシンプルで、サイズも小さいのが特徴です。このような性質を持つフラットファイルデータベースは、ETLやデータ統合戦略の一環としてなど、多くの基本的な用途で魅力的な選択肢となります。

Xplentyでフラットファイル処理を快適に

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